Old Noritake

アンティーク
初期オールドノリタケ
Hand Painted
1891～1910年年代


世界を魅了した、
初期ノリタケの手描きプレートのご紹介です*

19世紀末、まだ
「Made in Japan」ではなく
「Nippon」と呼ばれていた時代。

日本から世界へと羽ばたいた
オールドノリタケは
欧米の王侯貴族や上流階級を魅了する
陶磁器を次々と生み出しました⁂

この時期のオールドノリタケは完全手描き。
欧米に輸出され
「東洋の芸術」として高い評価を受けました。

裏印に刻まれた
メイプルリーフマークは
まさに初期輸出期を示すもの。
現存数が少なく、特に希少なものです⁂


滑らかに立ち上がるリムを持つ
クラシカルな円形フォルム。
この柔らかなカーブが、
光を受けて金彩の輝きをより繊細に映し出します。

装飾はすべてハンドペイント＋金盛装飾
金線を細やかに盛り上げ、
レースのような曲線模様を一筆ずつ描き出したものです。
この立体的な装飾は、
筆先の力加減によって微妙な陰影を生み出し
触れるとほのかな凹凸を感じる
―まさに「手仕事の証」です。


淡いセージグリーンの地に
優雅な金彩アラベスクと
円形メダリオンを配したロマンティックな構成。
中央には王冠にも似た三つ葉のエンブレムが金で描かれ
その周囲に金の点描が静かに光を落とします。

華やかでありながら、どこか静謐な気品をたたえ、
まるで“遠い記憶の中の晩餐会”を思わせる一枚です。

この時代のノリタケは、
単なるテーブルウェアではなく、
東洋の繊細な美意識と
西洋装飾美の融合を目指して作られた工芸作品でした。
まるで日本画のような筆運びと、
ヨーロッパの貴族趣味を合わせ持つ造形。

その完成度の高さゆえに、
100年以上経った今もなお、
“静かな輝き”を放ち続けています。

金彩の輝きに宿るのは、遥か遠い異国のロマンです。
コレクションにもおすすめですが
お使いになっても時を超えて
贅沢な時間をお楽しみいただけます*


⚪︎大きさ
　直径：約25cm
　高さ：約3cm

⚪︎コレクションとして大切にしていた
　アンティークです。
　金彩に少し剥げが見られますが
　艶も残り、ヒビ・欠け等のなんもなく
　100年以上前の作品としても
　非常に良好なコンディションです。